好きでも、嫌いでもない
「俊ちゃん…」
窓側に立って
外の景色を見ていた俊ちゃんの
服を掴んだ。
「ん?どうした?」
「全部俊ちゃんに任して
ごめんね…
私,なにもしてない…」
俊ちゃんは
私が小さい頃から
面倒見がよかった。
「なに言ってんの。
百合は,お腹に俺の子供が
いるんだから
なんにもしてないとか
言わなくていい。
だいたい…お腹に負担かけたら
どうするんだよ…」
きゅん…
「あっ…ありがとう…」
俊ちゃんが真剣に
すごいことを言うから
きゅんってなったじゃん!