好きでも、嫌いでもない


「俊ちゃん…」


窓側に立って
外の景色を見ていた俊ちゃんの
服を掴んだ。


「ん?どうした?」


「全部俊ちゃんに任して
ごめんね…
私,なにもしてない…」


俊ちゃんは
私が小さい頃から
面倒見がよかった。


「なに言ってんの。
百合は,お腹に俺の子供が
いるんだから
なんにもしてないとか
言わなくていい。
だいたい…お腹に負担かけたら
どうするんだよ…」


きゅん…


「あっ…ありがとう…」


俊ちゃんが真剣に
すごいことを言うから
きゅんってなったじゃん!




< 70 / 91 >

この作品をシェア

pagetop