銀河の流星
街の中心部に近づけば、1000メートル級のタワーが聳え立っている。

地球圏の衛星電波を受信する為の電波塔であり、ソラリスにいながら地球の情報をほぼリアルタイムで知る事が出来る。

だからソラリスに住んでいても流行は地球とほぼ同じだし、地球とソラリス間を往復する資材運搬宇宙船も比較的頻繁に運航しているので、この惑星は時代に取り残されたような過疎惑星という訳でもないのだ。

ただ地球との距離は相当なものであり、片道約3ヶ月かかる。

その為に食材などはソラリスで賄わなければならない。

小麦などは開拓移民船団第一陣が持ち込んだ際にこの惑星でも育つ事が確認された為、ソラリス市民の主食となっている。

麺やパンなどは、やはりソラリスでも人気のメニューだ。

肉類は、ソラリスに生息する生物を調理する事もある。

地球に似た環境だけあって、哺乳類や爬虫類、魚類に似た生態の生物が存在し、第一世代の頃からそれらを捕獲して食べていたようだ。

近年では乱獲による種の絶滅を防ぐ為、人類の好みに合う生物は養殖技術を確立させ、食材に使用する分は養殖したものを、というシステムになりつつある。

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