●Prologue●




怯えてたんだ、俺は。


怖かった、誰かを信じることが。



捨てられた猫のように。

誰も信じず、怯えてた生きてきた。

寄ってくる者は、全力で警戒して。

手を差し延べられても、払いのけて。


そうやって生きてきた俺は、これからもそうやって生きていくんだ。



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