ボクらのツバサ


「こっちには無いぜ?無ければ、裏の倉庫に取りに行くしかないぜ?」


近くで作業をしていた陵が女子達に向かって答える。


「裏の倉庫ー?あたし達じゃ重たいから…、んじゃあ笹野君、取りに行ってきてよ!」


「……はぁ?何で俺なんだよ…」



急に自分の名前を呼ばれて作業していた手を止める。


そして、不満そうな顔をして彼女達の方を振り向く。


「えー!いいから持ってきてよー、じゃないと作業進まなーい!」


なんて女どもがギャーギャーと騒ぎだした……


「面倒くせーな…、行けばいーんだろ……」



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