ボクらのツバサ


駐輪場に向かう途中―



2組の教室から、まだ明かりが付いている事に気付いた



(…まだ浅月逹、作業をやってんのか?)




俺がそんな事を思っていると、隣で陵が話しかけてきた。


「あれ?まだ2組、やってるんだな…」


「…みたいだな」


陵の言葉に俺が軽く相づちを打つ。


「この前、西崎のヤツがふざけてたら、衣装やら色々壊したみたいで、高谷に怒られてたよ!」


この前の出来事を思いだし思わず笑い出す俺。


そんな俺に「西崎らしいな」なんて笑いながら校門を出て学校を後にした。



それから「じゃあ明日、楽しもうなー」などと言いながら、陵と別れた。



(最後の三岬祭…、いい思い出が作れるといいな…)




< 133 / 200 >

この作品をシェア

pagetop