..+**Aliceガーデン**+..
*第二話*

誕生日パーティー



私達はパーティー会場についた。


私は今、少し混乱状態に陥っていた。


パーティーの主役なのに……始まる前にこんないろいろあったら、私集中できないじゃない…………。


『僕の今日一日の気持ちが知りたいなら、僕の部屋にパーティーが終わったらすぐにおいで。そしたら、教えてあげるから』


アレンはさっき、私の耳元でそう告げた。


どうしよう……
たぶん、レイスもパーティーのあとの事を言ってたんだと思うし……
でも、アレンの事も気になるなぁ……。
どうしよう?


「アリス、早く来て!」


お母様だ。
お母様が、私に手を振って呼んでいる。


「行ってらっしゃい、アリス」


アレンが言う。


「ありがとう! いってきます!」


私はそう言って、お母様が立っている祭壇の上へと上がった。


「皆様、お静かに!」


お父様の声で誕生日パーティーの会場はいっきに静かになる。


「皆様、今日はお忙しいところ娘の誕生日パーティーにお越しいただき、まことにありがとうございます」


堅苦しい挨拶を行なう。


「今日の主役、アリス・リ・レーラルです」


そして、私にスポットライトがあたり、盛大な拍手の元、パーティーは始まった。

< 20 / 80 >

この作品をシェア

pagetop