..+**Aliceガーデン**+..


「私の秘密を……いったい、どこから?!」


サリーは驚いている。


「知らないわけないでしょ。私はもう、しっかりとその辺のことを学んだの。昔の私じゃないわ。ね、サリー・レイルカ!!」
「レイルカ……?!」


今まで黙っていたアレンが驚きの声をあげる。


「アレンはお母様達から聞いてないの?」
「うん」


そっか……。
お母様達、アレンには何も話さない気ね……。


「サリー? 私はあなたの秘密、全てを握っているわ。この学校じゅうにその秘密が撒き散らされたくなければ、私にもうこんな事しないで?」
「はっ? 冗談じゃないわよ。あんたに、そんなことできるの?」
「できるわよ」


一瞬の静寂。


「だって、この学校の生徒の3分の1がレーラル家の仲間なのよ? その子達、この学校の子達ととぉーっても中がいいの♪」


ニコッと笑った。


「そんな……3分の1って……そんなに……」


サリーは走って逃げ出した。


そうよね♪
サリー……あなたはバカじゃないものね……。


「ふぅ……終わった♪」
「えっ……?」


実はというと、サリーに悩まされているのは私だけではなかったのだ。
だから、Aliceガーデンが開き数日後からサリーをどうにかして欲しいという、依頼を受けていた。
だから、こうして脅したというわけだ。
まぁ……暴走しかかってたのは本当なのだけどね……。


「よかったね、アリス。初依頼、成功おめでとう」
「ありがとう、アレン」


私たちは仲良く教室へ戻った。

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