ペテン師の恋
六章 嫉妬
朱一と食事に行ってから数日、いつもの生活を送っていた。





私から連絡することもなければ、朱一から連絡がくることはない。





だけど、毎日どこかで連絡をくるのをまっている。





街を歩けば、偶然あなたが歩いていないか気にしてしまう。





寂しければ、自分から連絡したらいいけど、私はそういうことをしたことない。





だから、自分からメール送るにしても、言葉が思い浮かばない。





そして、返ってこないことを何より恐れていた。





自分でも、最近の自分の気持ちが解らない。





どうして?





こんなに、気持ちに雲がかかっているような、不安定な気持ちなんだろう。




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