Desire kiss

超よくばりBoys



「…快晴だぁ」


ふわふわと綿雲が風に流れる様に空を渡っている。

涼しい風がゆるやかに前髪をさらっていって、横を通る。


あっという間に日曜日がきてしまった。今日は大木たちと駅で待ち合わせして遊びに行く日だった。


隣では零がふわぁと小さなあくびをして眠そうにしていた。


「あれ、零、眠そうだね?さては昨日も勉強頑張ってたんだねー!」


このこのーっと肩をぐりぐりして、攻撃する。

頑張り屋だなあ、まったく。まあ、ご両親も結構厳しいみたいだから、勉強に力入れてるのは昔からだ。


そうして駅までのんびり歩いていく。


「あー、分かる?本当、最近難しくなってきてるから、復習だけはしとこうって思って。そういう心菜も、でしょ?」


ん?と思って、頷いた。


「まあね、美羽を寝かせた後でちょっぴり。ジンと瞬がうるさくてなかなか進まないけど、音楽聞いてたらはかどるよ」

「まった騒がしくしてるんだね」

「慣れたもんだけどね、基本かまってちゃんだから分からないとこ教えてあげてる」

「さっすが」

「いやいや~!そこで零先生にも分からないとこあるからまた教えてください!」


お願いと手を合わせると、仕方ないとにっこり笑ってくれた。

優しいなあ、零は。


ふふんっと口笛を吹きながら歩いていると零がいきなり言い出した。


「っていうか、心菜、なんかあった?」

「えっ!?ななんで?」


ぎゃ!と心臓がびっくりして声が裏返った。やばい、今のは不自然だった。

別に普段と変わらないから、気づかれないかと思ったのに…!


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