Desire kiss


「えー、意外です…!先輩達、この高校で美男美女って有名で、付き合ってるとか聞いて最初は遠い存在だったのにー」


び、美男美女?


誰がどう見ても私は可愛くないし、勝と緑と零にしか当てはまらない。

まじでこの子たち眼科に言った方がよろしいのかもしれない。


心配そうに見つめる心菜の視線には気付かず、後輩たちは話しだす。


「実際、零先輩とかかっこよすぎで、女の私からしたら惚れそうです~」

「そうそう、もう綺麗の象徴だよね!どこかの女優さんみたいでさ」


うん、それは分かる分かる。

ちらっと零をみると、長い髪をポニーテールにしてうなじが見えている。


綺麗で白い首に隣の男バスさん達の視線独占してるの零は知らないんだろうな。

細長い足で、必死に練習する姿は誰から見ても綺麗だと思う。

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