アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
病院のロビーに着くと、見たことのある顔触れが……
「こっちだ」
知らない男の人が私達を案内する。
鼻をさす消毒の匂い。
この匂いが余計に私達を不安にさせる。
見知らぬ男が、突然立ち止まった廊下。
その先に、こたぁが寝ていた。
体中から沢山の管が出て、その管は沢山の機械に繋がれている。
カズは私の手を離し、フラフラしながら、こたぁのもとへ歩く。
ドンっ
「こたぁ……」
こたぁはガラス張りの部屋にいて、近づくことができない。
だからカズは何度も何度もガラスを叩きながら、こたぁを呼ぶ。