アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女


祐は何が起きたのかわからないみたいで、猛のことを睨みつけた。



「睨むなよ。今日、亜美の家いけるんだからな。俺に感謝しろ」



猛の言葉に、こたぁが後ろから蹴りを入れる。



こんな風に普通の高校生として、毎日を送っていた。



こんな日が続くなら、私は昔のような自分に戻れる気がしていた。



穏やかな時間。



そう、この穏やかな時間はこの日までだった……


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