アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女

想われ・想う



目を開けると、私はいつもの部屋で眠っていた。



昨日の格好のまま、ベッドの中にいる私。



床には、祐が転がるように寝息を立てて眠っている。



私は祐を起こさないように、静かに部屋を出た。



冷蔵庫を開け、水を飲む。



「亜美。起きたのか?」



寝起きのせいで、いつもより低い声の祐がリビングへと入ってきた。


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