アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女
「祐、すぐに来るって」
電話を切った伸也さんはそう言って、キッチンへと行ってしまう。
「伸也さん」
「ん?」
私はキッチンの方へ行き、伸也さんを呼び止めた。
「祐には私が話す」
「わかった」
「うん」
「無理するなよ」
「平気」
ピンポーン
祐だ。
伸也さんは、玄関へと向かい、私はソファーに腰掛けた。
膝の上に握りこぶしを作り、祐を待った。
ドタドタドタという音と共に、祐が部屋へと入ってくる。
「亜美、心配したぞ」
「ごめん」
「行こう」
祐は私の手を引っ張り、部屋を出ようとした。