アイシテル 街を仕切る男×傷を負った少女

伸也さんの背中を見ながら、グラスに残っていたお酒を飲み干すと、急に照明が落ちた。



「えっ?」




辺りは何も見えないほど真っ暗。




しかも…騒がしかった店内が静まり返る。





何が起こった?






もしかして…あの日の恐怖が蘇ってくる。





「伸也さん!」





また、誰かが伸也さんを狙っているのかもしれない。





もう2度とあんな思いはしたくない。




私は勢い良く椅子から降りた。



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