【原作】妖精なアイツ
「僕の気持ちを真剣に受け止めて、正直に話してくれて。


僕は桜井先生を好きになっていなければ、ミッキーにも興味をしめさなかったと思う。


そう思うと、
感謝の気持ちでいっぱいなんだ。



……ありがとう。」




妖精は、
笑顔でそう言った。




「心配しないで。
もう、大丈夫だから」



妖精は私のことを心配して、
肩をポン…とたたいた。


そして椅子から立ち上がり、ドアへと向かう。



「ちゃんと、兄貴にも話合ってね。
僕からも言っておくけど」




のり姉は頷き、
保健室から出る妖精に手を振った。




ドアが閉まり、
私達は保健室を出た。






「………僕、
ちゃんと言えた?」



さっきと打って変わってマヌケ面した妖精がそこにいた。



緊張が溶けたのだろう。



「うん。
大丈夫!

……頑張ったね」



そう言うと妖精はその場で崩れ落ちた。


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