【原作】妖精なアイツ
「は!?
どうやって連れて来てん!!」



口が開きっぱなしの私に妖精が口を開く。



「え、
さっきのバスに居たじゃないか」



…………は????



「おる訳ないやんけ!
おったとしても気付く筈や!」



「ふっ

気付いて無かったのかい?
おばかさんだね、ミッキーは。」



妖精は私のオデコを人差し指で突いた。

私は顔をしかめて妖精を睨んだ。



てゆうか、
よくゴリが承諾したよな……



私はゴリの方を見た。



「おーい!岩松ー!!

ケイン連れてこっち来い!」



ゴリは大声で妖精を呼んだ。



「なんだい?」



妖精は言われるがまま、ゴリの元へ向かった。



「実はな……
俺も今日、馬を連れてきてるんだ。

俺の馬と、お前の馬…どっちが凄いか対決しないか?」



おいおい。
空手部の合宿やろ。



「おー!
面白そうじゃん!」



夏男を始め、
空手部員が盛り上がる。



「いいんじゃないかい?
連れてきなよ!」



妖精もノリノリだ。




「おーい!
連れてきてくれー!」



ゴリは誰かに馬を連れてくるように叫ぶ。



するとしばらくして、
何者かがやって来た。
< 58 / 121 >

この作品をシェア

pagetop