【原作】妖精なアイツ
今日から新学期。


カーテンを開けると、眩しさで目を閉じてしまう。



あー…
このまま寝てしまいたい……



「アカンで!学校いくで!!」



「うわあっ!
何でまた入ってくんねん!クソ兄貴!!」



私は再び兄貴を追い出し、クローゼットから制服を出した。



「でも、
会いたいしな」



妖精は、のり姉の事が好き。



でも私は、
妖精の事が好き。



それでええんや。



「いってきまーす」



そう言って玄関のドアを開けた。



「んっ?」



私は目を疑った。



「なんか…
目の前に白いものが…………」




ブルル…と鳴いている、
その白いものは



まさしく小杉だった。



「おはようっ
ミッキー!!」



キラキラと歯を輝かせて笑う彼は、



妖精だった。
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