純愛~妻が僕を殺すまで~
  

 夫の書斎に入ると本や書類で埋め尽くされていた。たまには掃除をと思って入った。


「えーっとスーツは、クリーニングね。あら、明細書がこんなに。
 ちゃんとしておかなくちゃ。」


 永眞は、鼻歌を歌いながら本や書類や明細書を片付ける。


「……?」


 明細書の中に気になる事を見つけた。


「ホテル…」


 明細書の中にホテルのモノが沢山あった。 高鳴る胸を撫で下ろし永眞は、明細書を並べ日時をノートに書き出した。

 数時間経ち…永眞は、涙を流した。


「うぅ…あぁ……」


 明細書を分析した結果、【出掛ける】と出て行った日にホテルに2、3時間入り“何か”をしている。

 しかも…ほとんどお小遣をせびって出かけた日だった。


  
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