BANTYO

番長




先輩と係員の元へ近寄る前に


係員は、先輩にペコペコと何度も礼をして私の方へやって来る。

係員:「…3年の竹内です、…体育館まで案内します。」


「あ、はい!ありがとうございます!」


そう言って係員の後をついていく。


振り返ると、私とは逆の方へ行く先輩の背中が目に映る。



「帝先輩!!ありがとうございました!」


そう大きく叫んで、ニッと微笑むと、私の声に振り返った先輩はまた、不思議そうに私を見て、何も言わずに背中を向けて歩きだした。


係員:「……君、あの方と仲が良いの?」



あの方…。


係員のその呼び方に少し疑問を持ったが、アタシは答える。



「仲が良いというか、道に迷っていた所を助けてもらっただけで…。」


係員:「…。…もしかして、君…丘町の人間じゃ、ない?」



「あ、はい!少し田舎の方から来ました!…電車で2時間です!」


あはは、っと笑いながらアタシは頭をかく。


そんな私に驚いたような顔を 向ける係員。

そして息を吐いて心を落ち着かせるようなそぶりをして係員は口を開いた。


係員:「…あの方には、もう関わらない方がいい。…怖い人だよ。」




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