お隣りさんちの幼なじみ君



もう嫌だ!


私ってば、何こんなに意識してるのよ。


食べよ、食べよ。


気持ちを誤魔化す様に、半分ヤケになって食べていると、今度は悠真がジーッと見てきた。


「な、何?」


今までは、感じる事がなかったのに、悠真の視線にドキドキする。


「未央ってさ、いつもピンしてるよな?」


「へ?ピン?」


突然何を言うかと思ったら・・・。


「うん・・・。前髪を横に流してるんだけど、顔にかかってうっとうしいから、いつも留めてるの」


私はストレートのセミロングで、前髪は横に流している。


でも、ちゃんと髪がまとまってくれないから、いつもピンで前髪だけ留めているのだ。



< 14 / 86 >

この作品をシェア

pagetop