お隣りさんちの幼なじみ君



「可愛い!?」


つい、大声を上げちゃった。


私が・・・?


「だってさ、お前ってけっこう優しそうな顔してるし、人懐っこいし、小さいし・・・」


そこまで言うと、悠真は一呼吸置いた。


「なあ、未央って、好きな奴いる?」


「え?好きな人?」


改めて聞かれると、そう言えば私って、誰が好きなんだろうと思う。


「う~ん・・・今はいないなぁ」


そう答えると、ちょっとだけ悠真はムッとした。


その意味が、私にはまるで分からなかったけど・・・。




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