うらばなし

冬月「僕の愛する姉さんに、なあにしてん?噛ませ犬」

骨「ぎゅわあっ」

依「へ?か、刀が溝出くんの頭に。ど、どこから飛んでーー」

ド「……」アッチ

冬「姉さあああん!」(飛びつき)

依「ふ、冬月くん!?」

冬「姉さんや、姉さん!姉さんの声と匂いがしたから来てえみれば、やっぱり姉さんやわぁ!僕が姉さんを間違えるわけがないどすからねえ。もー、しばらく会えへんさかい、寂しかったんどすえ?姉さんが嫌がるさかい、盗聴器やカメラはつけんかったから、より恋しかったんどす。姉さん何してんのかなぁ、姉さんどうしてるかなぁって。思わず姉さんに会いに行こう思っとったんやけど、兄さんが僕といたいって言ってくれたから、なかなか行けへんかったんどす。

姉さん姉さん、寂しくなかった?僕がいなくて恋しくなかった?僕とおんなじやろ、おんなじやもんねえ。姉さん、なあ、姉さんってばー」

依「もー、離れてってば!冬月くん来ると、いつも神社(ウチ)の参拝客を斬ろうとするんだから、斬らなかったらいつでも来ていいって言ったじゃない」

冬「姉さんはあまちゃんや!お人好し過ぎるから分からんかもしれへんけど、あいつもこいつもどいつもっ、みんな、姉さんに色目使ってるんどすえ!巫女服の姉さん目当ての奴らなんか、斬られても文句言えへんやろ!」

依「辻斬り会ったら文句の一つでも言わなきゃ死にきれないでしょ!こらこら、ちょっと、あんまりベタベタしない!まだお風呂に入ってないんだから!」

< 1,435 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop