うらばなし
今日はストロベリー

トト「リヒルトさーん、どこ、に……あ」

(テーブルの上にアイス発見!)

ト「……」キョロキョロ

ト「い、いないよね。ちょっとだけなら……。この前のリヒルトさんの味しかしなかったから、アイスの味を」(そーっ)

ト「あむ。……!!冷たいっ、美味しいっ!わ、わ、何これ!甘い甘いっ、わー!」(パクパク)

リヒルト「……」(ジイィ)

ト「!!」(ビクウゥ)

リ「食べたね」

ト「ち、違います!こ、ここ、これは、アイスが勝手に!」

リ「あれだけ食べてはいけないと言ったのに、食べたねぇ」(ニコニコニコニコ)

ト「うぅ」

リ「この前、食べさせてあげたのに。物足りないなら素直に言えば、僕が食べさせてあげたのにねぇ」

ト「この前は、リヒルトさんが『シロップ代わりだよー』って、手首切るからアイスの味しなかったんですよー!食べたいって言えば、またリヒルトさん痛いことするから言いたくなくて、そ、そしたら、机の上にアイスがあったから、その……」

リ「食べ物にまで嫉妬させるトトちゃんがいけないよ。トトちゃんにはねぇ、僕以外の物が美味しいだなんて言わせたくないんだ。僕の血と、アイスーーどっちがおいしかった?」

ト「リヒルトさんに痛い思いをさせないアイスが美味しいですっ」

リ「なーんで、君はそう、自分から悲劇しかない選択を選ぶかなぁ。お仕置きされたくてウズウズしてるの?」

ト「ひっ!ゆ、ユウシテッセンは止めて下さい!」

リ「鎖よりもこっちの方が拘束に向いているよねぇ。手首出して。トトちゃんの肌、傷つける前に可愛がりたい」

ト「ーーって、リヒルトさん!?手から血が出てます!」

リ「そりゃ、有刺鉄線を素手で持てばこうなるよねぇ」

ト「きゃーきゃー!止血止血!包帯どこですかーっ」

リ「その棚の」

ト「タナ、ターーきゃーっ」(ガラガラガッシャーン)

リ「何度目かなぁ、この光景は」

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