うらばなし
あなたの願い事は何でしょう?

彩芭「ちょっと、お手洗いに行ってきます」

クルキ「気をつけて行くんだよ、彩芭。変な奴に絡まれたら、すぐに呼んで」

彩「スーパーでナンパする人なんかいませんよ」

ク「そうかな。俺は彩芭がいたら、真っ先にナンパしちゃう」

彩「ナンパされるのはクルキさんの方です。来るまでに、晩御飯なに食べたいか考えて下さいね。『彩芭の手料理なら、何でも可』は禁止です!」

ク「善処します」(クスクス)

ーー


彩「お待たせしました。あれ、クルキさん、何しているんですか?」

ク「ああ、うん。なんか目についちゃって」

彩「短冊?ああ、七夕かぁ」

ク「ご自由に、って書かれていたから俺もやってみたんだけど。子供のしか飾ってない」

彩「『看護婦さんになりたい』『テストで百点取りたい』『ハムスターを飼いたい』、スーパーの七夕(イベント)じゃ、確かに子供専用になりますよねぇ」

ク「今までこんなの……七夕とかクリスマスとか、そんな行事どうでも良かったのだけど、彩芭と一緒になってから見方が変わったよ。ついつい、こんなの書いてしまうほど。“楽しむことが出来る行事”になったんだね」

彩「なんて書いたんですか?」

ク「俺がいつも彩芭に言っていることだよ」

彩「『ずっとそばにいたい』、私も同じの書きます」

ク「本当に?嬉しいな」

彩「願わなくても、もう叶っていることですが」

ク「なら、笹に飾らずに、彩芭が書いたのを俺が貰ってもいいかな」

彩「え?いいですけど、どうするんですか?」

ク「部屋に飾るよ。大切に、彩芭がこんなことを願っているんだと、見ていたい」

彩「そういうのって、いつの間にか無くなってしまうんですよねー」

ク「額縁に飾れば平気だよ」

彩「またまたぁ。はい、どうぞ」

ク「ありがとう。ああ、後、今日の夕食だけど」

彩「何がいいですか?」

ク「『何でも食べたい』。彩芭の手料理、何でも沢山、全部食べたいな」

彩「それ、やっぱり『何でもいい』と変わりないような」

ク「彩芭バイキング」

彩「クルキさんって、たまに面白いこと言いますよね。ーー分かりましたよ。ありったけの材料買うんで、荷物持つの手伝って下さいね」

ク「ありがとう」



< 1,521 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop