うらばなし

ーー

姫「質問コーナー。『魔法使いの元四番目は、何故、魔法使い組みを抜けたのか』の解答は扉書きにて発表しましたが、もっと大切な解答がありますので、こちらで発表したいと思います」

藤馬の前任たる“四番目”が抜けた理由は、他にないと思いますがねぇ。

姫「『回収出来ない伏線をむやみやたらに作ってはなりません』」

どこをどうして辛辣に!?

姫「そうも言いたくなりますよ。作品間に繋がりを持たせて、読者にお得感を味わってもらいたいのは分かりますが、あなたはどうも、こういった類のことが多すぎる」

うぅ、すみません。
好きなものをとことん書くで、言わば、自己満足が為にやっていたりもするので、どうにも。

姫「読者に優しくないですねぇ」

自覚しております。扉書きにもあった、五番の救済こと、神影千聖が活躍する作品も閉じてますからねぇ。書かない方が良かったのでしょうが、どうしても前任の四番目が抜けた理由としてせんせーの存在が拭えない!

姫「ありのーままのー、な場面を書いた故にですか。確かにせんせーさんではなく、他の魔法使い組みを出せば大変なことになったでしょうね」

ええ。元四番目と戯れるせんせーが、すがーたーみせーるのよー。なので、扉書きが生まれました。

仮にもハーメルンならば、泣きじゃくり、四番にしがみついて離さないでしょう。四番がいなくなって、そうして新しい四番が藤馬(あれ)ではねぇ。

姫「確認します」

どうぞ。

姫「あえて答えを見せず、匂わせ、読者に察してもらうことも、『伏線を回収した』と言えますが。分かりにくいので、答え合わせがしたいです」

あえて改まるほどに分かりにくかったので!?


姫「読者に優しい姫様です」(にっこり)


慈愛の女神フル活動してますね……

姫「ええ。では、元四番目は、お犬さまでいいでしょうか」

はい。犬です。
人間並みの知性を持つ犬です。

姫「ふむ。あなたよりも頭が良い犬なのですね」

あれ、私って人間じゃなかったのか?

姫「ハーメルンがトーマさんを『ポチ』と呼ぶのは、前の四番目が犬だったこともあるのですね」

はい。ハーメルンは元四番目のことをポチと呼んでいました。ポチは大きい茶犬でして、小さなハーメルンはよく、ポチの背に乗り、遊びまわっていたようです。

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