うらばなし

クロス「おまええぇ!サンタを偽りやがって!毎回お前の下らない話に付き合っているんだから、たまには俺の願い聞いてもいいだろうが!」(ウサ耳投げつけ)

『姫が欲しい物が欲しい』だなんて、そんなの直接本人に聞いて渡せばええんちゃう!?そんなんやから、ロードにぃに馬鹿にされるんやで!なんぼなん、あんた!中学生か!女の子へのプレゼントぐらい、自分で渡しぃ!ほら、千円あげるから!

ク「おかん設定続いている!?ーーって、人の願いを大声で言うな!は、はずか……!こ、このバカっ」

いや、クロス。千円あげますから、これでおつかいを。姫が欲しい物なんて、食べ物でしたら何でも良いですし。クリスマスになると売り始める、お菓子がいっぱい入った長靴を。

ク「誰が行くか!」

そうですか、ならばハーメルンの相手をお願いします。

ク「お前に使われること前提で話を進めるな!今回は文句つけにだな」

ハーメルン。お友達が来てくれたよ。こども同士、仲良く遊ぶのですよ。

ク「俺は成人している!」

ハ「だよねっ、大人だよね!ボクより大きいんだから!大きいんだから、ボクを抱っこしなきゃ!こどもは小さいの、だから高い高いして!」

ク「そうだ、俺は大人でーーあれ」

ハーメルン、金髪童顔だけど自称大人が遊んでくれるそうですよ。よかったねー!

ク「おまっ、押し付け……!」

では。(エスケープ)

ク「ふざけんなああぁ!」

ハ「こどもの前で大人は怒鳴っちゃダメなのー。びっくりする。こどもは弱いんだから、優しい声じゃなきゃいやー!」

ク「っっ、ぐずるなって。わ、わーかった。ほら」

ハ「たかいー、たかいー」

ク「クリスマスだってのに、姫にプレゼントしなきゃなんないのに、何やってんだ……」

姫「ハーメルン、あっちでお菓子を持った青々しい人がいますよー。鬼ごっこです」

ク「えっ、姫!?」

ハ「ほんと!?いく!」

姫「はい、よーい。ドン」

ハ「ボクが鬼ぃ。おねにいさん捕まえたら、次はボクが追いかけられなきゃ。どこまでも、どこまでも追いかけてもらうんだー」(タタタタタタ)

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