うらばなし

リヒルト「僕のトトちゃんに、何の用ですか」

……。

ロ「……」

ト「リヒルトさんっ」

ロード、背後に絶対零度がいて、体をーー首すらも動かせないのですが、私めの現状説明をお願いします。

ロ「目が笑っていない笑顔をしている男が、有刺鉄線で君の首を、後ろから締めようとしている」

思っていたよりも酷な現状!?

リ「トトちゃんは僕の物だからねぇ。頭からつま先、その内部に至るまで僕の物であり、心さえも僕なしじゃいられない吸血鬼なんだよねぇ。そんなトトちゃんに、なに、している。ーーいや、”いた“んだ」

ロードおぉ、ロードおおぉ!

ロ「今度は君が『助けて』と言うか。ヤンデレ相手なら、どうにでも出来るだろう」

無理です!デッドエンドに入った!入る前の状態なら、どうにでも回避出来ますけど、これは無理!棺桶入って、蓋閉められて、土をかけられる段階です!蓋閉められる前なら良かったのに!

ト「り、リヒルトさん、待って下さい!この人、良い人みたいです!私のこと気持ち悪くないって、結婚したいって言ってくれました!」

土じゃなくて、コンクリ流すかのような殺意が背後からっ!ロードおぉ、ロードぉぉ!

ロ「……、はあ」

リ「っ!お前!」

ロ「返してもらう」

わーい、目にも止まらぬ早技で、ロードの小脇に抱えられたぞー。(説明)

ロ「君は懲りろ。行くぞ」

リ「……。逃げたか」

ト「あ、あの、リヒルトさん?」

リ「トトちゃん、僕以外の奴と結婚したいと思った?」

ト「えっ、そんなことないです!結婚するなら大好きな人とじゃなきゃ駄目です!リヒルトさんしか大好きじゃないから、私はリヒルトさんとーーって、私、吸血鬼でしたあぁ!」

リ「その答えを貰えただけでも、怒りが収まるよ」


< 1,718 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop