うらばなし


うっ。
い、いや、確かに私が取る資格は小説とまったく関係ないことですよ。


しかしながら、小説で食べていけない以上、現実的に将来を考えて、職の需要ある資格を取るのも今しかないと思いまして。


ある方が言った、『若い内に何でもやっておけ、疲れないから』とのお言葉に、確かにと納得しましてね。


多少の無理ならば、まだ私は倒れるまでにいかないだろうと、資格取得を決意したのです。


「弁解せずとも分かっているさ。俺も、ましてやビルディもだ。夢だけ見ては現実を生きていけない、生き方においての分岐点も作っておいて悪いことはない。

確かに君はまだ若い。故に、先が長い。先など見えるわけがないが、今の内にやれることをすればいい。

資格取得ならば、一生手元に残るからな。夢行きの切符だけでなく、現実用の切符も握りしめておくことだ。どこに向かうか分からない電車――どうなるか分からない人生というレールを走る以上、せめて降りれる場所が選べるほどに、できることは『やれしろ』だ」


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