うらばなし
羨ましすぎるぞ、マンナカああぁうあぁ!


ああ、至福が体をよがらせる。甘美であり病みつきであり、この至高たる幸福が神経全てに行き渡り、血流に甘い蜜を流していくようだ。動悸が、鼓動が、体温が、生命維持器官が高揚のあまり私自身の首を絞めるよう。震えるほどの愉悦、奮えてしまう悦楽、夢心地にもなる恍惚がこのまま意識を落として、この至福に浸れと言うのに、鳥肌さえ立つ幸甚を起き続けて噛み締めよと私を寝かせてはくれない。興奮、興奮なんだ、これが。あまりの喜びに意識が鮮明になるのに、なぜこれほどまで思考が千千になる?喜び以外が認識できない、喜びにうちひしがれるとはこういうことなのか?ああ、もう、至福なんだ、ああ、ああ、この喜びを表現しようにも言葉が足りない!悶えて狂う至福の表現など、ただただ叫ぶしかないではないかっ、至高なものほど文字にすれば陳腐になり下がる、体現してこそ舞い上がってこそ、喜びは伝わるというわけで――


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