うらばなし
“独り言”では、済まさない。


「千ページ間近!――というのに、空波はうらばなし(こちら)に来ないんですよねぇ。あ、代筆私です」


「何でもありな君だが……あいつを連れては来れないのか」


「ロードがお風呂に入れば、来るかもしれませんよ」


「勘弁してくれ……」


「さて、どうしたものか。激務で疲労し、更には件のことで疲弊しきった空波を元気付けたいものの――私たちに顔向けできないでしょうからねぇ」


「顔向け出来ない?」


「私やロード、クロスと会えば、自身がいかに醜悪か――幻滅されしまう感情を持っていると、考えているようで」


「馬鹿だな」


< 997 / 1,773 >

この作品をシェア

pagetop