嘘吐きな親友
「えっと、えっと・・・」

次に目が泳ぎ始めた。
ますます、からかいたくなる!

「ミ、ミコトは、ほ、本当に男なの?」

「え? なんで?」

「だ、だ、だって…私より美人だったし~。
そ、それに…一緒にいても、髭が生えてるとこなんて見た事なかったし~」

「ああ、それは・・・。
女として生きてく事に決めてたから…髭は永久脱毛した」

「マジ――ッ!?」

「ああ。 なんだ髭の男が好きだったのか?」

ここで「ウン」なんて言われたら…
俺、どうするよ――? )゜0゜(

「別に~。有っても無くても。
その人に似合っていれば・・・」

内心、ホッとする俺。
すると・・・

「ミコちゃんに…髭は似合わない!」

ニッコリ微笑む由奈。

おい、そこで微笑むなよ――っ!
ますますヤバイだろ??

ん?

今、「ミコちゃん」って言ったよな?
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