朱の蝶

愛が欲しい

布団の中、一時も放れずに
くっ付いて眠る私達の体は
お互いの汗にまみれて
びっしょり

それでも全然、不快に思わず
私達は眠り続ける。

とても、深い眠り・・・

眠る私の頭を優しく撫でて
くれる大きな手。

貴方の唇が私の唇に触れる。

「おはよう」

「ゲン

 おはよう」

「服、着るぞ
 いいか?」

「うん、いいよ」
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