踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>
 街中を駆けていた戒のヘッドセットに真仁から通信が入る。

<相手は気がついたと思う>
「! そうか。翼、戻るぞ」
「え? もう?」

 出てすぐに戻ると言った戒に首をかしげる。

「今回は挨拶だ」
「! ああ……」

 カメラを指さした戒に翼は納得した声を上げた。
< 60 / 176 >

この作品をシェア

pagetop