踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>
◆第4章~閃光の先

*その存在



「!?」

 戒(カイ)の横を銃弾がかすめた──それに少し驚き、飛んできた方向にスコープを向ける。

「真仁(まひと)、敵の後方、およそ50mの地点」

<待って、リンクした>

 別のカメラからの映像が戒のディスプレイに映し出される。

 ヘッドセットを操作しながらスコープを覗くと、戒は捉えた影に目を見開いた。


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