踊れ その果てでⅡ<ケルベロスの牙>
 翼のつぶやきに、真仁は薄く笑みを浮かべた。

「彼らが自分で自分の身を守れるならいいんだけどね」

 そういうワケにもいかないから……と、引き抜いたコードを束ねて箱に投げ入れていく。

「何人くらいいるの?」と翼。

「ん~、こないだざっと数えた時は200くらい」

「! 多いね」

「今でもいつの間にか増えてるよ。増えたクローンは身体検査してから置くようにしてるけど」

「え、なんで?」
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