MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
作戦その2
「華!昨日はどうだった?」

紗綾が、朝一で聞いてきた

言えなかった
って言ったら怒るだろうな…


「おはよ。紗綾!」

「おはよ!っで?どうだった?」

紗綾は、話題を反らすことは許さないらしい

しょうがない…
正直に昨日のことを話そう










「…は?芋食べて、帰ったの?え?キスは?」


すべてを話終え、紗綾の顔が歪む


「してないよ…だって、芋が邪魔して…2回もあんな恥ずかしい台詞言えないよぉ!」


あれでも頑張ったんだから

顔から火が出そうだったんだから


「はぁ…じゃ、言葉で言えないなら、態度で言うしかないわね」


ため息をつく紗綾

ん?
態度で言う?
どーゆうこと?


「紗綾?態度で言うって?」


聞くと紗綾が、ニヤリと笑った

何?!紗綾、恐いよ?!


「羽村くんを、雰囲気で落とすか、色仕掛けで落とすか」


は?
雰囲気?

色仕掛け?!


「な、ななな?!」


紗綾の言葉に体温が上昇する


「あ。もっと簡単な方法もあるよ?」

「え?!本当?!」


希望の光が見えた


「華からキスしちゃえば?」

「…」

紗綾の言葉を理解するのに少し時間がかかった


あははっ

紗綾は鬼だね

もっと出来ないよ!!

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