MISSION〜ターゲットはキミの唇〜

「華…大丈夫?」


ただいま、観覧車の中

俺の向かいに座り、膝の上の手を固く握り、震えている華

これは完全に、高所恐怖症だな

馬鹿だなぁ…


「た…高いよぅ」


弱々しく言葉を漏らし
今にも泣き出しそうな華

あぁ…
どーしよう…
すっごく可愛い…

こんなんだから、ほっとけない…
俺が、守ってあげたくなる


「…華」


もぅ、無理
俺の負けでいい…

キスしたい…

そう思い、華に手を伸ばす


「はひゅ?!雪ちゃんっ!動かないでぇ!!揺れるぅ!!恐いよぉ!!」


華が本気で恐がるので、動けなくなった

…キス…したいんじゃなかったの?華ちゃん…

なんか、キスを拒絶されたみたいで、少しショックなんですけど…

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