MISSION〜ターゲットはキミの唇〜
作戦その3
「…本当にバカね」


土曜日のことを紗綾に話したら、第一声がコレだった


「うっ…自分でもわかってるよ」


自分が馬鹿なことくらい、わかってもん…


「じゃ、次は色仕掛けだね」


意気消沈していると、紗綾が言った

は?
紗綾?
それ、まぢですか?

私、色気皆無なんですけど…


「今日、放課後私の家に行くわよ?羽村くんに"一緒に帰れない"って言っときなさい?」


紗綾の中で、色仕掛け作戦が進んでいるみたいだ…


「紗綾…?何するの?」


聞くと、満面の笑みが返ってきた
なにやら楽しそうな紗綾


「私が、華を着飾る♪その後、羽村くんに引き渡す」


私でも着飾れば、綺麗になるかな?
雪ちゃん喜ぶかな?


「わかった。雪ちゃんに連絡しとく」


雪ちゃんに綺麗って言ってもらえるように

雪ちゃんとキスするために

私、頑張るよ!
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