お嬢様が貧乏学生と2人ぼっち

一般人は身なりから


また俺は手を動かしだして、ササッと作った。

「できました。」

「ちゃ、ちゃーはん?」

「はい。」

「朝から…。まぁいっか。いただきます。」

1人で使うには余裕があるテーブルは、久しぶりに役割を果たしている。

前の彼女が、テーブル買うならせめて2人分の料理が乗るサイズにしなきゃ、と口うるさかったことを思い出す。

「野菜は?」

「今、ないっす。」

「じゃ買いに行きましょう、後で。」

野菜好きなのかな。

「あ、そういえばおいしい。」

「嬉しいです。」

お世辞かどうかはおいといて、素直に嬉しい。なんか久しぶりな気がする、この嬉しさ。
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