君とわたしの物語。


「あんたおもしれーな。
一人で何へんな顔してんの」



-----…笑ってる。



笑うと、まだ残るあどけなさが滲み出て、先程の大人っぽい印象とは逆に、少年のようだ。



何故か、胸がザワついた。





「え、う…そんな、」



恥ずかしくなり、顔が赤くなるのがわかった。


あくまで、笑われたことにたいしての羞恥心。


断じてときめいてなんか、
ない。








「さて、どうしてくれよう」


平澤くんの一言で現実に引き戻される。



そうだった…!




「メガネっ、弁償します」


「ー…いや、弁償はしなくていいよ」


「っ、でも…」



< 12 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop