君とわたしの物語。
「あんたおもしれーな。
一人で何へんな顔してんの」
-----…笑ってる。
笑うと、まだ残るあどけなさが滲み出て、先程の大人っぽい印象とは逆に、少年のようだ。
何故か、胸がザワついた。
「え、う…そんな、」
恥ずかしくなり、顔が赤くなるのがわかった。
あくまで、笑われたことにたいしての羞恥心。
断じてときめいてなんか、
ない。
「さて、どうしてくれよう」
平澤くんの一言で現実に引き戻される。
そうだった…!
「メガネっ、弁償します」
「ー…いや、弁償はしなくていいよ」
「っ、でも…」