不良彼氏は正反対

「れんかさ、ま・・」


――がちゃっ。


いきなり、

あたしの部屋のドアが開いた。


「恋華っ!」

「お父様・・なんでしょうか」



入って来たのは

お父さんとお母さんだった。


なんだか怒ってる?


「お前、なんで今日の食事会に出な
かったんだ!?中止になってしまった
んだぞ?」

「そうよ恋華。遼さんが優しいから来週
にやり直してくださるけど・・・」




やっぱり、

少し距離をおいただけではうちの親は
変わんないんだね。


どうして、

あたしになにかあったって思ってくれ
ないの?



あたし、
ベットに寝てるでしょ?


あんたたちにあたしは・・ちゃんと
みえてる?


馬鹿みたいになんでも聞くような子
にみえるなら・・



それは幻覚のあたしだから。


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