Don't touch me
「何ソレ?」



よし。

乗ったな?



「学校の近くのばかデカイ公園の…」

「そうじゃなくて」



遮ったのは、鷲尾美和。

派手な見た目で、発言力も強い。



「急に話、変えてさ。何ソレ?」



口の中で舌打ち。



逃がしてはくれないか…?



「何かやましい事でも有るワケ?」

「そうじゃないけど…」

「じゃあ、何?」



ああ、クソ。

しつこいな。



「愛生って、何か怪しいよね」



コイツ、何を…。



「いつも話の中に居る様で、一歩退いてる」

「…そうかもね」

「それって、怖いの?」

「は?」



つい、語気が荒くなる。



「ホントの事、知られるのが、怖いの?」


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