ここから始まる4つの恋
「まあ気をつけろよ。それと学校ちゃんと行けよ」

「はい、すいませんでした」

今日は高校生とやけに縁があるな。さっきのサボり二人組といいこのバイク倒し女といい。

「それじゃあ、さいなら」

「はいー、さよならー」

女は立ち上がり去ろうとする。だけどその膝は擦り傷が出来ていた。

「ちょ、お前。待て待て」

「はい、なんですか?」

「怪我してるじゃねえか」

「あれ?ホントだ。・・・・・・まあいっか死ぬわけじゃないし♪」

「擦り傷なめるな。ちょっと待ってろよ」

そういい俺は事務室に救急箱をとりにいった。

「別にいいのにー」

そんな声が聞こえたが、そこにいろよ!と釘をさしておいた。勝手にどっかいきそうなので急いで戻ってきたら、そこにちゃんといた。そして治療する。

「ちょっと染みるかもしれねぇけど我慢しろよ」

「はい」

すりむいた膝に消毒液を吹きかける。

「つぅ~~~」

女が顔をゆがめながら痛みを耐えている。だがそれを気にすることなく仕上げに
絆創膏を貼った。

「はい、これで終了。もう行っていいぞ」

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