ここから始まる4つの恋

[隣家]-マンション3階-

≪高見 雄大SIDE≫

時計を見ると長身が10時を指している。

「ちょっと寝すぎた・・・」

昨日遅くに寝たのが原因だろう。練習練習の毎日でちょっと疲れが溜まってたんだろうな。楽しいからいいけど。

今日は確か昼からバイトを入れてたはずだ。もうひと寝入りでもするかっとおもっていたらチャイムが鳴った。

「は~い」

パンツのままで出たらさすがにやばいだろうと思い、近くに投げてあったスウェットをはく。そして玄関に向かい鍵をはずしドアをあける。

「すいません。待たせてしまって」

「いいえ。別にいいですよ。えと、今日から隣に引っ越してきた、オルコットと
申します。それで挨拶に来ました」

オルコット?外国人か?どうなんだろう?

「ああ、私はアメリカ人の父と日本人の母との間に生まれたからハーフなんですよ。それで苗字がオルコットなんです」

何を考えてたのかがばれたのか名前の説明をしてくれた。顔に出てたのかもしれん。

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