恋〜koi〜
「いい加減、学校行きなさい」
「……」
“わかった”とも“いやだ”とも言わないのは、自分がどうしたいのか、まったくと言っていいほどわからないから。
理由もなく、学校を行かなくなってから約半年。
出かける回数も減り、自分の部屋で一日中過ごす毎日。
特に何をするわけでなく、ただひたすら、ボーッとするだけ。
あたしは…何がしたいんだろう。
お母さんのうるさい小言を無視して、あたしは再び部屋に戻った。