K.O.O.L−kiss Only One Love
雨の日の出会い


「恭介、ありがと!
んじゃ行ってきます!」


「ん!んじゃまた夕方な♪」


あたしは、恭介と軽いキスをして車から降りる。



こんな雨の日に傘持ってないなんて…最悪。


あたしは車を降りてから校門をくぐって校舎までダッシュした。



「おはよ、夕葵(ゆうき)♪」


ローファーからスリッパに履き替えてたら声を掛けられる。


「おっはよ♪サチ!
雨最悪だね。あたし、傘ないし…」

サチはあたしの親友。
クルクルと茶色い巻き髪で、THE 女の子って感じの子。



「夕葵はいいじゃん♪毎朝、カッコイイダーリンが送ってくれるから♪」


「ハハハハ…」



恭介はあたしの3つ上の彼氏。

今、大学二年生で、半年前に友達主催のコンパで知り合って、その日に付き合い出した。


世間一般的に見て…

《上》の《中》…顔がいい方だと思う。



付き合い出したのは…


なんとなく。



まわりは皆彼氏持ちだったし、カッコイイし、年上だし、車あるし…と最悪な理由。



でも、意外と相性が合うのか、別れずに今に至っている。



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