K.O.O.L−kiss Only One Love

あたしは、その日、先生の家に行った。


部屋に入ってすぐにあたしは先生に抱きしめられた。


「…夕葵…」


先生の唇があたしの唇に重なった時には、もうあたしは先生しか見れなくなっていた。


初めてのキス…

初めての愛撫…

初めての人…


男の人の吐息がこんなにあたしを狂わすなんて思わなかった。


あたしも…こんなに男の人を求めるなんて…



「…や…まと…好き」



−−−−−−−


大和はあたしをいつも優しく抱いてくれた。


あたしを大和好みの女にしていってくれてると思ってた。



でも。



何度、身体を重ねても…

あたしがどれだけ「好き」って言っても…

あたしにたくさんキスしてくれてても…



「好きだ」って言ってくれなかった。



あたしが「好き」って言う度に、いつも辛い顔してたよね。



それを見るのが辛くて、怖かった。



だから、あたしは大和に「好き」って言わないようにしたんだ。


あたしは、大和と一つになれてるだけで幸せで、いつも心の中で「好き」って言ってたんだよ。



−−−−−−−


あたしは大和に嫌われるのが怖くて、大和に二度と会わなかった。


最後に抱かれた日…


大和の誕生日だったよね。


一生忘れられない誕生日にする為に…


< 19 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop