【完全版】秘密のフィアンセ☆ 上



二人の会話には丸きり入っていけず、ただ横で黙って座ってるしかない。


佑斗だって、もうちょっと私に話しを振ってくれてもいいのに…。


勝手に入って来なければ良かった。



「そうそう。佑斗くん、クッキー好きだったよね?」


え~?そうなの?


あの佑斗が、そんな可愛い食べ物を好きだなんて。


意外…。


「オレさ、甘い物とか苦手なんだけど、琴の手作りクッキーだけは好きだったんだよな」


優しく微笑む佑斗に、琴ちゃんは少し顔を赤らめた。




< 91 / 143 >

この作品をシェア

pagetop