トゲトゲ
通りすがりの人は
晃の叫びにチラチラこっちを
見ていく。


そして夏葵も見ていた。


その顔はあたしを睨んでいる。

なんで?

なんであたしが睨まれるの?!

夏葵はさっと視線をそらすと
ポケットから携帯を取り出した。


そして・・・・

「何よあれ・・・・・」


囲んでいる女の子たちと
番号の交換を始めた。


意味わかんないし!!


むかつく!


「晃!!」


「な、なんだよ。つか、何泣きそうな顔してんだよ?」



「そんな顔してない!晃、どっかいこ!!」


「お、おう・・・・・」


分かってる。

あたし今すごく泣きそうな顔してる。

泣かないように必死に
耐えてるんだもん・・・


晃の腕を掴んで歩く。


夏葵の横を通りすぎた。

けど、夏葵は見向きも
しなかった。


「・・・・・何よ・・・」


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